沈殿執筆室

~ようこそ、底の見えない"深海"に~


Ⅱ 作品紹介

 1.すべてがFになる

登場人物

・真賀田家
  • 真賀田 左千郎(まがた さちろう)........工学博士
  • 真賀田 美千代(まがた みちよ) ........言語学者、左千郎の妻
  • 真賀田 四季(まがた しき)   ........天才プログラマ、左千郎の娘
  • 栗本 基志雄(くりもと きしお) ........四季の同居人
  • 佐々木 栖麻(ささきすま)    ........四季の同居人
  • 真賀田 道流(まがた みちる)  ........四季の同居人
  • 真賀田 未来(まがた みき)   ........四季の妹
  • 新藤 清二(しんどう せいじ)  ........真賀田研究所の所長、左千郎の弟

・真賀田研究所
  • 新藤 裕見子(しんどう ゆみこ) ........清二の妻
    弓永 富彦(ゆみなが とみひこ) ........医師
    弓永 澄江(ゆみなが すみえ)  ........看護婦、富彦の妻
    山根 幸宏(やまね ゆきひろ)  ........真賀田研究所の副所長
    水谷 主税(みずたに ちから)  ........主任プログラマ
    島田 文子(しまだ あやこ)   ........プログラマ
    望月 俊樹(もちづき としき)  ........警備員
    長谷部 聡(はせべ さとし)   ........警備員
    デボラ              .........研究所の管理システム
    ミチル              .........ロボット
    P1               ........ワゴン型ロボット

・その他の人々
  • 儀同 世津子(ぎどう せつこ)  ........雑誌記者
    犀川 創平(さいかわ そうへい) ........N大学工学部建築学科・助教授
    国枝 桃子(くにえだ ももこ)  ........N大学工学部建築学科・助手
    浜中 深志(はまなか ふかし)  ........N大学工学部建築学科・大学院生
    西之園 萌絵(にしのその もえ) ........N大学工学部建築学科・1年生

Ⅲ 考察・感想

1.トリックについて

『7は特別な数ですものね。貴女、兄弟がいないでしょう?数字の中で7だけが孤独なのよ』(Nh)
『「私だけが、7なのよ……。それに、BとDもそうね」 (BとD……?)萌絵には意味がわからない。』

この真賀田博士の発言には二つの意味が込められている。
一つは真賀田博士のにミチル(仮称)という子供がいたこと、そしてレッドマジックがトロイの木馬であったことだ。
初版が発行された1998頃年、OSは16ビットOSだった(MS-DOSとか)であり、 題名の「すべてがFになる」とは、FFFF、つまり65535時間後に発動するという真賀田博士からのキーだったのである。
そのためそのOSの計算限界、つまり16の四乗に達したときにトロイの木馬がトリックを行った。